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地塩会の由来

   院長である私は、中学時代に市町村の学校統合問題で同級生が別れ分かれになり、行政側と町住民が長年争った経験をしました。ですから普通の中学生よりも悩み考えることが多い中学時代を過ごしていました。その頃に三浦綾子氏の「氷点」という小説に出会い、片っ端から三浦綾子氏の本を読んでゆきました。その時に人間の原罪を小説を通じて理解し、キリスト教に興味を持ち始め、聖書を分からないながら3回読んだ記憶があります。そのような影響を受けて私の青年時代が始まっております。

  話は変わって、医療法人を立ち上げるときに一番考えたのは、世の中の医療法人名には、恵み、慈しみ、愛、などの尊い言葉が冠せられています。病院を表す Hospital の語源は Hospitality (親切なもてなし)そう、東京オリンピック招致の日本のアピールポイントになった「おもてなし」の筈ですが、なかなかそれを具現化している施設は少ないと思います。

  そこで次に考えたのが、世の中に役立つようなことをしたいと思い、「あなた方は地の塩、世の光である」という聖書の言葉でした。でも「世の光」とは大言壮語なので、わたしにしっくりくる「地の塩」をいただくことにしました。地は現世を意味するそうです。減塩が叫ばれる今日ですが、それでも適量の塩分は人命維持のために欠かせません。清めの儀式に使われたり、防腐剤としても塩は昔から珍重されてきました。塩気がないとケーキやあんこの甘みがひきたたず、ポテトチップス、ポップコーンも味がなく食べたいとは思わなくなります。
  そのように、皆さんを生き生きさせ輝かせるようにサポートできるクリニックにしたいと思い、医療法人名を地塩会とつけた次第です。

            追伸

   サラリーマンと言う言葉も塩に由来しています。サラリーとはラテン語の「サル」からできたのですが、「サル」とは塩(Salt) を意味し、ローマ時代に給料を塩で払ったことによるものだそうです。