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卵子の老化

  「老化とは代謝が下がる事」といって良いと思います。
   若い人が癌になるとその進展は早くあっという間に亡くなってしまいますが、お年寄りが癌になった場合、その進行は遅く、なかなか亡くならないことを経験していると思います。すなわち年をとるということは、細胞の代謝が落ちてくるということです。
 35歳を過ぎた頃から多くの女性が細胞の代謝が落ちて、その代謝が落ちた細胞群のなかから生殖細胞である卵が出てくるわけですから、その卵は当然のことながら元気がなくなかなか妊娠しにくくなります。逆に若い方の卵は一般的に代謝が盛んな細胞群から成長してくるので元気な卵が出てくることになります。一般的に体外受精は若い人が良好な胚が得られやすく、高齢になってくると良好胚がなかなかできにくくなっています。この事は上記のような細胞の代謝による影響と考えられ、それならば不妊患者さんの妊娠率をあげるには、単純に蛋白を中心とした十分な栄養を摂取してもらうことによって改善できると結論できます。
   でも、戦後のベビーブームが発生した終戦直後やアフリカやインドでの人口爆発は何故なのかと質問された場合、栄養が満たされていないのに何故なのかと質問される方もいます。おそらくベビーブームを作って行った、戦後の女性たちは、生きてゆくために身体を粉にして頑張ったため筋肉が鍛えられ、その筋肉による代謝アップにて妊孕性アップが実現できたのではないかと思われます。
 アメリカのオバマ大統領なども、週に1回2~3時間ジムにて汗を流して代謝を上げ、様々な問題に最高の状態で対処できるように、スケジュール管理されているそうです。   即ち、身体の代謝をアップさせるように努力すれば、不妊症治療の効果が上がるという事です。
 具体的には、

  1. 栄養:タンパク質、鉄剤、亜鉛、VitB群、VitA、VitE、CoQ10、Vit C
  2. 運動:骨盤体操、骨盤の血流を良くする(フラフープ、ベリーダンス、フラダンス)、お掃除、スクワット
  3. ホルモン剤:DHEA, エストリオール、ジュリナ、水素サプリ
  4. 補助療法:針灸や漢方、YOSA、岩盤浴、サンビーマーやエナジー、LLLTレーザー治療、つぼマッサージ、入浴

最も影響が大きい栄養と運動は本人の心がけ次第なので、本人のやる気がなければ進みません。逆に言うと、最も不妊解消の有効な方法が皆さんの手の中にあるので、是非実践していただければと思います。

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