アンチエイジング
大宮レディスクリニック

栄養補充で若返り

卵巣が若返った!

◎栄養療法によるAMH改善

29歳 162cm 54kg、初潮14歳の方が栄養改善にてAMH値が回復した例です。
主訴)月経不順、挙児希望、甲状腺機能低下症にてチラージンS錠服用中
経歴)2011年ダイエットして、それ以降月経不順で他院に通院する。
2013/02月 挙児希望にて当院初診となる。月経中のホルモン検査結果は正常でした。
   LH 4.8 、FSH 5.4 、プロラクチン 9.3 、エストラジオール 34 、テストステロン 48.3
   採血にて、重篤な鉄欠乏、大球性貧血、年齢の割に卵巣の予備能を示すAMH の値が42歳相当と大変悪い事が分かりました。また分子整合栄養学に基づく解釈では、低タンパク血症があるため、高タンパク低糖質の食事指導と市販されていないMSSの治療用サプリメントを服用してもらいながら体質改善を行いました。その栄養療法期間中に人工授精を2回したところで自然妊娠され、妊娠経過順調です。
   この方は、栄養の最適化によって、下記のようにその人が本来有しているAMH値まで戻ります。このことから栄養不足がAMH値を著しく低くしている原因である事が分かります。高齢の方は残された卵巣予備能が元々低いため、栄養の最適化を行ってもこれほどは改善はしませんが、残された程度に応じて改善を認め、高齢者の残された妊娠できる期間を延ばし、良い卵が出てくる可能性を高め、ひいては妊娠の可能性を上げてくれます。マスコミ等ではAMHは改善しないと報道されていますが、それは真実では有りません。多くの不妊治療に携わる方がこの事を理解してくださるよう、これから学会等で発表して行く予定です。
                     2/16      7/31      10/02
AMH (ng/ml)    1.8      5.17      9.39
      歳相当      43歳      32歳      28歳

◎42歳でFSH値が閉経状態の女性が5ヶ月でほぼ正常に

 この方は、来院時にFSH値30mIU/ml以上で、エコー検査でも両側卵巣に卵胞が見えない閉経状態の方でした。このような方でも、多めのタンパク質やビタミンに反応して5ヶ月後にはFSH 11.2 mIU/ml と改善する事ができ、右卵巣に4ヶ、左卵巣に5ヶの粒揃いの卵胞が見えるまでに回復しています。(血液検査結果参照)
また、この方の総蛋白は8.5→7.5、アルブミン5.0→4.5に低下していますが、これが「血管内脱水」が改善されたといいます。血管内脱水を起こしていると、タンパク質が十分有る様な値を示しますが、タンパク質を補充してゆくと、値が低下して本当の値が見えてきます。新宿溝口クリニックの溝口先生は、これを『マスクが外れる』と言っています。このような経験を殆どの先生が経験なさっていないため、理解できにくいものでしょう。これは、血管内のタンパク質が減少したために膠質浸透圧が低下し、水分を保持できなくなって血管外の間質に水分が奪われてしまうために起こる、血液濃縮のことであり、血液ドロドロの状態を指します。
また電解質は栄養補充療法にて、治療開始翌月にはNa,Caの電解質濃度が低値であったのが、ある程度増えています。これからも血管内脱水が有る事が分かるでしょう。
以上のように、栄養療法は閉経状態の方でも3ヶ月から6ヶ月後にはFSHなどの値が正常化し、大きさの揃った丁度良い卵胞が数個ではなくて、若い時と同じような多数の卵胞が育つ卵巣の状態に回復します。この方は現在体外受精を受けられるまでになっています。 このようにFSHが高値で閉経状態でも、本当に卵巣機能が悪いのではなくて、栄養障害により卵巣機能が悪くなっている方が、年齢を問わず不妊治療を受けている人に多く見られます。
これも、不妊治療をする方に知って欲しい事です。代謝の改善を目指す栄養療法を試してみる価値は十分あると思います。

症例1
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◎栄養療法による救われた体験談

Yさん、36歳、主婦、結婚 5年目
10年以上もうつ状態が続き、生理周期は40~50日と長く、とても妊娠できる状態ではありませんでした。食生活もゼリー飲量を大量に買い込んだり、菓子パンやチョコレートを常食するなど、栄養状態が非常に悪かったのです。
  ところが栄養療法の指導を受け、糖質を制限・たんぱく質中心の食生活をして、治療用のサプリメントも摂取し、体質を改善していったところ、うつ状態は改善し、妊娠するまでにいたりました。つわりも軽く、出産直前まで元気に仕事を続けられるほど体調がよく、驚くほどの安産で出産されたそうです。

 (本人談)

  小さい頃から色々な不調があったのが、栄養をしっかり入れることにより、本当に元気な身体を手にいれることができました。具合が悪かった頃、赤ちゃんができたら元気になれるのではないか、なんて思っていましたが、子どもを産み育てるということは、本当に大変なことなんだということがわかりました。
  おかげさまで、体調を整えたら、ガタガタだった基礎体温がちゃんと二層になるようになって、念願の妊娠、そして、妊娠中も元気でしたし、出産もとても楽で、栄養が良いおかげで、いつも赤ちゃんはニコニコしているので、なにより子育てを楽しくできるということが本当にうれしいです。
  健康がなにより大切なんだと、当たり前のことですが、気づくことができました。ありがとうございました。二人目を考えているので、またお世話になるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

◎採卵できず2回体外受精中止、玄米発酵食品による妊孕性回復

35歳、主婦、155cm、52kg、結婚 9年目
妊娠暦:32才時自然妊娠するも8週で流産   不妊原因:特になし
流産後に 他院にて、排卵誘発+人工受精を10回
H17年10月 体外受精①:卵胞左右に10ヶ以上あるも 採卵 0個
H18年02月 体外受精②:再度卵胞左右に10ヶ以上あるも 採卵 0個
その後より月経不順となる。 
H18年7/11  不妊治療4年目にて当院初診、初診時より玄米発酵食品を服用開始
  7/12 Day3より温経湯 7.5g分3 、セキソビット 6錠分3×5日分 
   /21-22    Day12-13 hMG150iu 筋注  連続筋注
   /23    Day14 hCG5000 iu 筋注
   /24 人工授精 (量4.0 ml、 濃度78.3 M/ml、 運動率51.1 %)
 8/09 妊娠反応(+)  その後経過順調にて、正常分娩される。

   上記の方はもともと卵巣機能が保持されていたにもかかわらず、ビタミン・ミネラルなどが多量に含む玄米発酵食品を服用してすぐに良好卵が得られた例です。この事から類推すると著しいビタミン不足が有ったと考えてよいものと思います。
また、不足している栄養をピンポイントで補充すると劇的にすぐ反応するのが栄養療法の素晴らしい所です。栄養療法は時間がかかると思いがちですが、決してそのような事は無いようです。

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